株価や為替に影響を与える景気、その動向は資産運用を考える際には非常に重要です。
中でも多くの投資家や、エコノミスト、その道のプロが注目する経済統計にはどんなものがあるでしょうか?
【国内総生産(GDP)】発表機関:内閣府
日本の経済成長率をみる最も代表的な指標。
一定期間に国内において生み出された全ての財やサービスを金額で表した総和。
個人消費、民間設備投資、住宅投資などからなる。
中でも個人消費はGDP50-60%を占め構成比が大きい。
1-3月、4-6月、7-9月、10-12月の四半期ごとに発表される。
1次速報、2次速報(改定値)がある。
【日銀短観】:日本銀行(日銀)
日銀が3か月ごとに行っている「企業短期経済観測調査」の事。
全国の上場企業、中小企業にアンケートを実施して、企業の景況感を反映する。
年4回、3、6、9、12月に実施され、速報性もあり市場の関心が高い指標です。
【鉱工業生産指数】:経済産業省
製造業・鉱業の生産動向を示す。
在庫指数などと共に景気の循環を表す指標として注目されます。
毎月翌月に速報が翌々月に確報が出されます。
【消費者物価指数】:総務省
家庭で消費される商品、サービスについて、価格動向を調べる目的により調査、作成され毎月発表されます。
【法人企業統計】:財務省
資本金1000万円以上の企業の売上高、経常利益、設備投資などを調べ、企業の実態を知ることが出来ます。
企業の決算時期に行われる年次別調査と毎四半期ごとに行われる四半期別調査があります。
経済指標にはこの他にも、機械受注・労働力調査・完全失業率など様々なものがあり、それぞれ経済のある断面を表現しています。
景気を知るのに完璧なものはありませんが着眼して考えるのも勉強になってよいかもしれません。